始めて、スミレという名のすみれが咲き出しました。藤の花房が下がり、牡丹も咲いて
春がどんどん通り過ぎていきますねぇ。早いわぁ。
さて、いよいよ4月です。前回の週末に撮った写真を半日分とはいえ、消してしまった
ので、いつもなら、別の用事を優先する水曜日に、大急ぎで隣町へ行って、ミスを取り
返して来ました。4/1に隣町で撮ってきた写真を見ていただきましょう。
まずは、隣町へ向かう道すがら、道ばたで見かけたおなじみの花たち。道ばたオール
スターズを、ずらっと並べてみようかな。

まずは、もうどこにでもちゃっかり入り込むカタバミ。黄色いお花が咲きました。
カタバミがしゃがんでいる道ばたの小さな草たち。まずは、キランソウ。

お仲間がアシュガとか十二単とか言われて、花だんの引き立て役を買って出ている中、
地面に貼り付くように、ちっちゃく紫色に咲いてます。可愛いね、綺麗だね。
道ばたの縁石と背比べしているのはタチイヌちゃんと

トキワハゼ。

トキワハゼはあとから出てくるムラサキサギゴケのそっくりさんだけれど、あっちは
他の草もたくさん生えている草地が好きで、地面にぺったり広がるタイプだけれど、
こっちは他の草が少ない場所に、ちょっと立ち上がり気味に咲くのが特徴。

好みの場所が違うし、よく見りゃ全然違うお花なのに、間違う方がいけないのよ…と
言う、花の声が聞こえてきそうな気がします。実がパチンと弾けるのも普段のストレスの
せいだったり…しないよね。(^m^)
そのまた向こうにはキュウリグサ。

これまたちっちゃいお花です。極小ワスレナグサ。
花は小さいけれど、草丈は一丁前に大きくなります。

サソリの尾のように巻いていた花の穂を、徐々に伸ばしながら咲き進めていくと、春の
終わりには2〜30cmの堂々たる雑草になっています。
可愛いのは今だけです。

そして、接写に強いカメラで撮ると、そのお花は飾っておきたくなるほど綺麗です。

真ん中が黄色い空色の花、ピンクのつぼみ。どうしてこんなに凝ったのに、虫眼鏡でなきゃ
見えないサイズにしちゃったかな。
神様はこんな小さなお花にも、一切の手抜き無しって、伝えるため?
ツツジの植え込みから顔出したのは可愛いピンクの春の花。ハルジオン。

かつては園芸種として、大切に花だんで育てられていたのが解る愛らしさ。
でも、いまではすっかり野良暮らし。気ままが好きな野はらのプリンセスです。
隣町まで続く車道の際、こんな葉っぱが茂り出しました。

葉っぱだけで解ります?これ、これから小さくて濃いピンクの花を咲かせる
アカバナユウゲショウの葉っぱですよ。
うちの方では、道路っぱたのタンポポも、結構、関東タンポポのことが多いです。

まだちょっと曇りがちだったので、開ききらない眠そうな花ですが、こんな時の方が
ガク(萼)っぽいところ(総苞:そうぼう)の様子をよく観察できます。

ここに並ぶ、剣の先みたいな形の部品(総苞片)が二重になっていて、内側の方が長くて
外側の方が短くて、両方の先に突起があるのが関東タンポポの特徴です。
白い矢印の所、出っ張っているのが解りますか?
その他にも、他の草と共存する、春にしか咲かない、花は結構、ぼさぼさとした
乱れがちな咲き方をする…という特徴もあります。

それでも、西洋タンポポが日本にやってきて久しいので、あちこちで遺伝子レベルで
混ざり合ってしまっているそうです。どっちつかずの個体も結構、目にしますので、
出来るだけ、上記の特徴を確かめてから 写真を撮るようにしています。
もうほとんど、隣町の公園と言っていいほどの草地にムラサキサギゴケ発見です。

公園の芝生に混ざって、お花見の敷物の下敷きになっています。
お花見や春のピクニックでみかけた、可愛い紫の花はムラサキサギゴケかもしれませんよ。
トキワハゼとの最大の見分けポイントは、ウサギさんのお耳みたいな花びらなんですが、
ああ、残念この写真じゃ、角度が悪くて目立ちません。
興味のある方は ↓ 過去記事で見比べてみて下さいね。
2006/ 6/ 9付 「ムラサキサギゴケ」
2006/ 6/19付 「トキワハゼ」