2015年09月05日

裏門の谷とクサギの花

今日は晴れるととっても暑くて、翳ると涼しくて、ときおり雨が降ったりして、前日ほど
ではなかったけれど、忙しいお天気の一日でした。西のほうではまた、お天気が心配です。
出来るだけ穏やかな週末になりますように。


さて、7/26、隣町のおさんぽの続きですが、今回は公園の裏門に通じる涼しい谷を通って、
園内のクサギの花を↓ ご紹介。

150905_kusagi1.jpg

このシリーズの初めに1回クサギは取り上げていますが、今度は受粉の工夫を見てください。





いつもお参りする小さなお社。この日もちゃんと、ごあいさつとおさんぽの無事を祈願
しました。

隣の枯れ沢にはお水が流れていました。

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2日前に雨が降ったのですが、その水が徐々に斜面を下って枯れ沢に現れたんでしょうね。
久しぶりに涼しげな景色を眺めました。


お社を覆うように枝を広げている大ケヤキ。

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谷はそれほど深いものではないのですが、周りに木が大きくて、地形以上に深い谷に感じ
ます。どんなに暑い日でもこの場所だけはひんやりしていて、大抵、風が吹いています。


谷の大天井、ほとんどがイロハカエデです。

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紅葉の時は見事ですよ。


それから、ここの主みたいな大きなムクノキ。

150905_mukunoki1.jpg

頼りがいのある太い幹に寄りかかって見上げる景色。梅雨明け直後の太陽がまぶしいです。

根元が板根っぽくなるところもムクノキの特徴のひとつ。熱帯のすごい木ほどじゃない
ですけどね。

150905_mukunoki2.jpg

2日前の雨でまだ湿っています。そして、そんな大きな木の根元の、たっぷりの湿り気に
ひかれて、(このサイズだと解りませんが)大量のダンゴムシが集まっていました。

大きな木を見ていて思うのですが、天に向かって広げた枝は、雨水を受けとめ、幹の表面を
伝わせて、根元に集めるのにとっても適して居るんじゃないかなって事。大きい木は、自分
の大きさを最大限に利用しているんだなってことに感心しました。




さて、裏門から入って谷が終わるあたりに固まって生えているクサギを見に行きましょう。
お花が見える前から、良い香りが流れてきます。

150905_kusagi2.jpg

香りの良い花って沢山ありますが、夜行性の虫さんたちへのアピールのためってことも
多いみたいですね。クサギも夜飛ぶ蛾の仲間を呼びたいらしいですよ。

ここの花は、ガク(萼)が赤っぽいですね。

150905_kusagi3.jpg

横顔を見ると、しべが長くて 優雅な形を描いているのが解ります。
細くて長い花首は蝶や蛾の仲間のうち、蜜を吸うストローが長い、比較的大型の虫を
ねらってのこと。昼間はアゲハの仲間、夜はスズメガの仲間が良く訪れているようです。

赤いガク(萼)、白い花、紫色のヤク(葯)。本当にお洒落な花です。

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おしべが伸びて紫色の花粉をたくさん出している頃、めしべは花の下の方に垂れて、
自分の花粉が付かないようにしています。

逆に花粉を出し終わったら、今度はおしべを花冠の下に巻き込んで、めしべをぐんと伸ばし
ます。

150905_kusagi5.jpg

自家受粉でも実をつけてしまう植物もありますが、クサギの場合はこんなにしてまで、
自家受粉を避けて、他の株の花粉を待ちます。

受粉が済んだら、白い花冠をポトリと落として、赤いガク(萼)を閉じたまま、実の熟すのを
待ちます。実った実は藍色で、開いたガク(萼)の赤い色と強いコントラストを産みます。
今度は目の良い鳥さん達に猛アピール。ついばんでもらって、更に遠くへを目指します。


クサギは、荒れた土地にいち早く入り込んで、あたりが安定してくると姿を消してしまう
風来坊。フロンティア精神にあふれた樹木です。ひと所に落ち着きたくないから、いろんな
工夫をしているのかしら。



同じくらいフロンティア精神にあふれたヌルデも一緒に生えています。

150905_nurude.jpg

こっちのヌルデは日当たりがよいせいかピッカピカな葉っぱですが、日陰の株と同様に
やっぱりお花はまだつぼみでした。咲くのは夏が終わる頃ですかね。もう咲いたかな?



次はカタクリの保護地のオニユリを、周辺の草花と一緒に見ていただきましょう。


posted by はもよう at 23:03| Comment(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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