青空なりました。セミがもう、全力で鳴いています。夕方、今年初めてのヒグラシの声を
聞きました。いやぁ。ますます夏らしくなってきたなぁ。
記事の方はこれで5月の写真の最終回。花だんで見かけたお花たちです。

まずはヒメヒオウギ。
この名前、名前そっくりさんが多くて誤解の元になります。
写真のお花はヒメヒオウギ。 南アフリカ原産の球根植物で「アノマテカ」の名で流通する
こともあるそうです。

5〜6月に咲いたら、真夏は地上部を枯らして休眠。寒さにはちょっと弱いけれど、暖地では
雑草化する程度にはたくましい。草丈は小さめ。私が見たのは10cm内外でした。
ヒオウギという花も有ります。タネが真っ黒でヌバタマとも、カラスオウギとも言われる
もうちょっと大きめのアヤメ科の花。お花もオレンジに朱赤の斑点で、まずまず似ています。
ただ、だいぶ大きめ。薄い板で作った扇(檜扇)によく似た葉っぱで、草丈は60cmほど。
その上、ヒオウギアヤメというアヤメも有ります。こちらは紫色のアヤメの花に、檜扇に似た
葉っぱのアヤメ(菖蒲)。紀子様のお印としても知られています。草丈60cmほどの多年草。
さらに、ヒメヒオウギズイセンという、更に混乱を招きそうな名前のお花もあります。
こちらは真夏がよく似合う朱赤の花で、別名はモントブレチアまたはクロコスミア。
南アフリカ原産のアヤメ科の球根植物で、お花は穂状に下向きのラッパ型の花が並ぶ形。
こちらも丈夫で、うっかりすると草むらでも群生しちゃうほどたくましいです。
園芸家さんは、よほど「ヒオウギ」っていう単語がお好きなんでしょうか(^m^)。
5月最後の日にはまた、新しい物好きなお方が管理する花だんを見に行って来ました。
まずは、百合の花シーズンの到来を告げるスカシユリ。

草丈が低めで、真上を向いて咲くのはたいていスカシユリ系のお花です。
まぁ、園芸種はあまり花びらの間が透けていないので、名前と姿が結びつきませんが。
ちょっと検索したところでは、こちらの無地系の方が優勢でしたが、

↓ こちらの花びらに模様が付いて居る方が大きくて立派でしたね。

先ず、真上を向いたスカシユリ系のお花が咲いて、次には横向きのテッポウユリ系のお花が
咲き、更に白いヤマユリや豪華なカサブランカ系、ピンクの鹿の子ユリが咲いて、お盆過ぎに
最近台湾あたりからやってきた帰化植物の新テッポウユリが下向いて咲いて、シーズンが
終わります。今年も出来るだけ追いかけていく予定です。
こちらの濃いめのピンクのお花はスイセンノウ(酔仙翁)。私は、端から赤いのしか見たこと
なかったのですが、白く咲いて中心からほんのりピンクに染まっていくから「酔」の字が
名前についているようですね。おじいさんの姿をした仙人が、一杯機嫌で笑っているような。

毛深い葉っぱを例えて別名はフランネル草。ナデシコ科マンテマ属、南ヨーロッパ原産の多年草。
でもって、ご一緒するのはこの間も取り上げた オルレア’ホワイトレース’。まだ咲いてまし
たねぇ。
そばに咲いて居たのはクレマチスの一種でしょうね。ハンショウヅルみたいな下向きのベルの
ようなシンプルなお花。

クレマチス'パゴタ'という品種に似ているように思います。パゴタって仏塔のことですよね。
似てる感じもするけれど、そういう意味かな?

お山でハンショウヅルに会いたかった私は、会ったつもりでこんな感じのお花の横顔を眺めて
ちょっと満足。
でも、こんなに ↓ 開いちゃうとやっぱり園芸種のお花だよなぁ。

いえいえ、可愛いんだから良いんですよ。ちょこっと検索して、つくづく思いましたけれど、
クレマチスの品種ってものすごくたくさんあって、お花のデザインもいろいろあるんですねぇ。
愛好家さんが多いって聞いては居たけれど、いやはや、奥が深いわ。
愛らしい水色のお花は、ブルースターの名前で親しまれているガガイモ科のルリトウワタ。
でも最近の分類だとキョウチクトウ科なんですね。別名はオキシペタルム。

ガガイモのなかまらしく、お花の後には大きな袋果を付け、はじけると中から綺麗な綿毛の
ついたタネを吹き出します。
そこまで見せてもらえたら嬉しいけれど、まぁ、期待しないでまた見に来よう。

原産地はブラジル南部。ブライダルブーケに、花嫁が幸せになるおまじないのサムシングブルー
として加える花だそうです。

いや、これ、心惹かれる独特な青い色ですものねぇ。幸せになれそうですよね。
この日もまた、この花だんで見慣れない花を見つけちゃいました。

うわぁ、これ、名前調べられるかな? 自信は無かったけれど、ちょっと、挑戦してみました。
お花とにらめっこして…うーん、なんのお花に似ているかな?
私が思いついたのは、アキノタムラソウだったんですけどね、シソ科の。
でも、正解は違いました。
「花壇の花 シソ科」で検索して、膨大な写真の中からこの花と同じ写真を見つけたら、
ゴマノハグサ科でした。あらま、はずれ。でも、見つかったからまぁ良いか。

お花お名前はペンステモンで、ゴマノハグサ科でした。アメリカ原産の耐寒性の多年草で、
花期は6〜9月。
「ペンステモン」で再検索したら、出るわ出るわ、赤、ピンク、白、青いろんな色のお花の写真が
どっさり。その中でも、このお花はディジタリス系の‘ハスカーレッド’と呼ばれる
白花、銅葉の品種らしいです。

たしかに、葉っぱが銅みたいな色しています。
うわぁ、こんなに親しまれている園芸種だなんて知らなかったわぁ。ジキタリスと同じ
ゴマノハグサ科って言われたら、ああ、そうか、似てるかって思いましたわ。
和名はツリガネヤナギですって。なるほどねぇ。勉強になるわぁ。
さて、次からは6月の花かぁ。何があったかな?