久しぶりに隣町まで散歩に行ってこられました。紅葉の途中の大雪。枯れちゃったもの、
これから色付くもの、いろいろだったけれど、前回に比べて風も少なかったし、気分良く
おさんぽしてこられました。あ、でも、今まで楽しく観察してきた道ばたの空き地が
また、工事の資材置き場になって居ました。このあとはどうなっちゃうのかな?
記事の方は11/6のおさんぽの続き。前回の場所から更に歩いて、今度はナンキンハゼの前。
ハゼノキの代わりに実からろうそくや石けんに使うロウを採るため、中国から取り入れた
ナンキンハゼ。

ハゼノキとは違ってウルシ科じゃないですが、変わりものぞろいのトウダイグサ科。
時々街路樹や公園樹として利用されています。紅葉だって、ハゼノキに負けないくらい
綺麗ですよ。
ナンキンハゼが植わっているのは、施設の端っこと雑木林の境目あたり。苗を育てていた
ようにも、勝手に生えて来ちゃったようにも見える、微妙な植栽の林です。

上の写真はその一角。居並ぶメンバーはハナミズキ、サンゴジュ、ナンキンハゼ、
トウネズミモチにトウカエデ。どれも建物で言ったら3階建て以上の大物ぞろい。
まん中、一枚目の写真の木がナンキンハゼです。

枝先にころころした実が付いています。お花は梅雨時に咲きましたが、小さいめばなと
ひものようなおばなで、まぁ、花らしくはなかったですね。
2015/ 8/15付 「アオギリのめばな」 ナンキンハゼの花
成長は早いみたいだし、葉っぱはよく茂ります。

下の方の枝ではまだころころだった実が、上の方ではそろそろ完熟して、殻が割れて
来ています。
精一杯の望遠で撮って、精一杯のレタッチで見やすくした、木のてっぺんの実の様子が
こちら。

三角から菱形の葉っぱに、白い球が3つずつ抱き合わせになったような実。
周りの白いのはロウ質で、中にタネがあります。

鳥さんたちはこの実の白いところだけ消化して、中の毒の有るタネは出しちゃいます。
鳥さんたちが落としたタネがまた芽吹いて、新しい苗になるという仕組み。
ついでですので、周りの木にもちょっと触れておきます。

まず手前はハナミズキとサンゴジュ。
ハナミズキの実はそろそろドライフルーツになりそうです。

サンゴジュは初夏に白い小花をたくさん咲かせて、夏のうちに赤い実、珊瑚の細工物の
様な赤い実を付けて、もう今年のイベントはすべて終わらせて静かにしています。
2016/ 9/10付 「臭木の花と梧桐の袋果」 サンゴジュの実
ナンキンハゼの向こうは、トウネズミモチとトウカエデ。

手前はナンキンハゼですが、その隣で枝先にもやもやしたものが見えるのが、中国原産の
トウネズミモチ。

枝先のアップはこんな感じ。紫を濃くしたような、暗い灰色のような実がそれこそ、
枝が折れちゃうじゃないの?ってくらい実ります。この繁殖力で、侵略的外来生物と
して問題になっちゃってます。
2016/ 7/ 9付 「トウネズミモチ」
その向こうはトウカエデ。こちらも、中国原産。あら、そういえばこのあたり中国原産の
木ばっかりねぇ。

カエデと言えば、葉っぱは5〜7裂ですが、こちらはサンカクセキ(セキは中国語で
カエデの意)の別名もある、三裂する葉っぱのカエデです。ここからは見えませんが、
この日のおさんぽ終盤で、もっと近づける木を撮っていますので、後のお楽しみにとって
おいてください。
色んな木が並んでいた場所の隣にはまた、アオギリと一緒の株もあります。
左がナンキンハゼで右がアオギリ。

でもって、一番手前の低い木はハナミズキ。芽吹き時にも来てますよね。
2016/ 6/29付 「ウグイスカグラの実」
高い木の枝先に迫ると…

ナンキンハゼの白い実と紅葉しかけた葉っぱが見えました。
この木もそろそろ色付いているだろうなぁ。
おさんぽ更に続いて、お気に入りの観察スポット「北向きの斜面」へ向かいます。