です。判で押したような、安定の冬型天気が崩れて、降ったり吹いたり曇ったりを
繰り返しながら、季節が移っていくのでしょうが、お天気荒れすぎて災害にならな
ければいいなと。
記事の方は2/15のおさんぽの続きなんですが、落葉樹の枝や樹皮を眺めたあとは
常緑樹を見て回りましょう。

落葉樹を見たのと同じ雑木林ゾーンにある、真冬でも緑いっぱいな常緑樹。
気がついてみると、公園内には緑の葉っぱがたくさん。

隣は前の記事に載せたクマシデ。
緑色のはアラカシ。

幅広葉っぱで、葉っぱの周りの粗いぎざぎざが先の方にだけついて居るのが特徴。
丸っこくて小振りなドングリが実ります。
小さい葉っぱのこの低木は、何だろな。

この公園で見かける小さい葉っぱの常緑樹はイヌツゲくらい。
でも、ちょっと葉っぱ長いかな?
こんな時は何か、確固たる証拠が欲しいですよね。
花も実も無い時にはどうしようかな?
あれこれ探したら、あら、枝先に虫こぶ。イヌツゲの実は黒くて丸い実ですから、
これは実ではありません。

検索したらイヌツゲには、イヌツゲタマバエが作った虫こぶ、イヌツゲメタマフシが
付くんですって。画像を見たらそっくり。よかった、これ、イヌツゲです。
お隣はヒサカキ。これは確信が持てます。

だって、葉っぱの付け根にこんなにつぶつぶ付いている常緑樹はそうは無いから。
ヒサカキの実も黒い丸い実。

だからたぶんこれは、春のお彼岸の頃咲く、お花のつぼみ。
ちょっと強すぎる匂いの、白い小花が枝に並びます。その頃には暖かくなっているかな?
素っ気ない樹皮の木はシラカシです。

別名ヤナギガシといわれる葉っぱは、すんなり細長くて、葉っぱの周りのぎざぎざは
目立たないくらいの細かさで、葉っぱを一周しています。

でもって、これは図鑑にも書いていなくて、自分だけが思っている特徴なんだけれど、
アラカシの葉っぱを日に透かすと葉脈が目立つけれど、シラカシの葉脈ってあんまり
目立たないってこと。
ただ、この2種は、公園などで一緒に植栽されることが多すぎて、たまに交雑して
中間種が出来ちゃったりしているそうです。いつも散歩している公園にもどっちつかず
の木が結構あります。
ドングリも付きますよ。カシのドングリのチャームポイントは、丸こいボディと
しま模様の殻斗。可愛いです。
駐車場の別の端に どかんどかんと立って居る大きな木はヒマラヤスギ。

スギのような樹形で、マツのような葉っぱで、花びらのように風に散る松ぼっくりの
とっても大きくなる樹です。
枝先を見上げると今年も、松ぼっくりが散ったあとがたくさん見られます。

欲しい人には行き渡ったかな?シダーローズ。
葉っぱの散ったモミジバフウの並木をくぐったら、その先には大きな金木犀。
キンモクセイの樹皮が動物のサイ(犀)の肌に似ているから、犀の字が入っているらしい
です。似てます? 今度動物園に行って、確かめてこなくちゃね。

秋口にオレンジの香りの良い花をたくさん咲かせたけれど、花が散ってしまうと忘れ
がちですよね。

キンモクセイ(金木犀)もまた、常緑の樹です。
ちょっと歩いて、別の場所。こちらにあるのは照葉樹。

てかてか葉っぱの南国の樹、クスノキです。樹皮は明るい茶色。細かいひび割れ。
樹形はこんもり。良く育ち、良く茂る、勢いの良い樹で、しかも長生き。
暖かい土地中心に、巨木がたくさんあるそうです。

夏でも冬でも、たっぷりの緑。
ぴかぴか光る葉っぱは、傷つけるとつんとする匂いがします。これを虫除けなどに
利用したのが樟脳です。

で、若葉の季節には、新芽と古い葉っぱが赤く染まります。
更にもうちょっと奥にはヤマモモの木。

ちょっと細長い葉っぱが、枝先に花のように丸く付きます。
排気ガスに強いから、都市部にも結構植えられています。

オスの木とメスの木に分かれるタイプ(雌雄異株)で、メスの木にはグミみたいな
キャンディーみたいな赤い実が実ります。
次回はたぶん、また、枝振り観察ツアーに戻ります。