今日も良く晴れて気温が上がりました。週末はもっと上がるそうです。
暑さに慣れていない体とお肌。熱中症にならないよう、日焼けしないよう、
十分に注意いたしましょう。あっという間に4月も下旬、駅に向かう道の
途中ではナナカマドや、雑木にからんだ藤の花が咲いて、花だんでは
チューリップに代わってアヤメ科のお花たちがだんだん数を増やし始め
ました。季節は春から初夏へ。少しずつ塗り替えられているようです。
記事の方は、3/18の隣町の公園裏の北向きの斜面から。カタクリの保護地の
様子をご紹介するところまでやって来ました。

途中のカタクリは皆つぼみでしたが、ここでは咲いて居ましたよ。
「北向きの斜面」の端、ロープを張って、ボランティアさんたちがカタクリを
保護し、増やしている場所へ。

あたりに立っている低木はヤマツツジです。このあと、少しずつ花を咲かせて
いますが、このブログ的にはあくまで主役はカタクリです。
ヤマツツジの根元に咲くカタクリ。

お日様が十分当たらないと、花びらを開かないんですよ。この日は、途中で
照ったり曇ったりの落ち着かないお天気でちょっと心配でした。
それでも斜面に点々と咲いて居るのを見つけた時は嬉しかったですね。

桜が満開になるちょっと手前、今年も林床でカタクリの花が咲きました。
カタクリって、氷河期の生き残りだそうです。あたりの気温が上がって、
他の仲間は育たなくなっていく中、

北向きの雑木林の林床、お水がちゃんと確保できる場所という条件で、
春先のほんの短い間に短期決戦でタネまで作るライフスタイルで、
カタクリたちは生き延びてきたんですね。
カタクリに保護地のご近所さんは、たとえばこんなオオアラセイトウ。
またの名をショカッサイ、ムラサキハナナ。

黄色い菜の花の、紫色の色違いみたいに、あたりに群生する花です。
十分に日が当たって、ちゃんと虫さんたちが来る条件が整わないと、
カタクリは花びらを開かないんですね。

花びらの奥、蜜のある場所も、簡単にはたどり着けない場所になって
居ます。口の長い大型の蝶々、力の強い大型の蜂などが理想のお客様。

花に…というか、突き出したおしべにつかまって四苦八苦して蜜を
吸ううちに体は花粉にまみれちゃう、そしてそのまま他の花にいって
花粉を振りまくお手伝いになる…という作戦ですね。
別のお隣さんは、たとえばこんな葉っぱのセリバヒエンソウ。

ゆるっと分布を広げつつある帰化植物、花だんの逃げ出し組です。
もうちょっと後に青紫の花を咲かせたら、写真に撮って来ますね。
カタクリは全体にみずみずしくて柔らかい草ですが、これも短期
決戦のため、お水でふくらまして、大急ぎで形を整えるんだそうです。

だから、実を結んだ後はとろけるように姿を消しちゃうんですね。
カタクリの花の内側には、蜜はここだよって虫さんたちに知らせる
蜜標という模様が付いています。

ちょっと濃いめのピンクのぎざぎざ模様が見えますか?
なかなか素敵なデザインですよね。
つぼみもまだまだたくさん残っています。

いっぱい咲いてねぇ。
カタクリの上に影を落とすソメイヨシノの枝には

ふくらんだつぼみがたくさん付いて居ました。
今にも咲きそう…でもまだ咲いていない。ソメイヨシノも気をもませ
ますよね。
3/18の写真、最終回の次回は、銀葉アカシアと白木蓮の花をみて
頂きたいです。