あちっこっち気になって居た場所を掃除しました。いやぁ、働いたわぁ。おか
げですっきりしました。連休中にやろうと思っていたんですよね。あ、夢中に
なって、せっかく咲いたエゴノキを写真に撮るの忘れてた。明日撮りに行こう。
記事の方は3/25のおさんぽの続き。隣町に着いて「日陰の林」でカタクリの花
を探します。

まずは入り口のオトコヨウゾメから。
赤い冬芽から可愛い芽吹きを経て、このくらいまで葉っぱが伸びました。

新しい枝や托葉の赤いのがキュートですね。このあと白い小花を咲かせます。
楽しみ ♪
そうそう、入り口の地面、ヒメオドリコソウに混ざって野生化していたのは、
誰かがここに捨てていった、園芸品種のヒメリュウキンカ。

前回見た時にはつぼみでしたが、この日はすっかり開いていました。しかも、
ちょっと前に咲いたらしく花びらの黄色が色褪せていた上に、日差しを反射して
白っぽく写っちゃいました。
本来の花色はこんな黄色ですよ。

キンポウゲ科なので、本当は花びらじゃ無くてガク(萼)ですね。しかもピカピカ
光っています。故郷はイギリスだそうですが、各地で帰化植物になって居るよう
です。
その奥がコウヤボウキのヤブ。

毛深い冬芽だったものが、ミントグリーンの若葉になりつつあります。いっぱい
繁ってまた、可愛いお花を見せてください。
「日陰の林」の方へ行って、まずは林床のアオイスミレにごあいさつ。

まだ咲いていてくれてありがとう。綺麗だね。
それから、秋に咲くヤマジノホトトギスの水玉模様の葉っぱ。

あ、お隣さん(右下)はマンリョウだ。
でもって、「日陰の林」のカタクリはどうなったかというと…

はい、咲いていましたね。
ちょっと花びらの色が薄めの株。

カタクリって、十分に日が差さないとちゃんと咲いてくれないので、写真に撮り
たい人はあんまり朝早くに行っても無駄ですよ。こんな風に午後一番とかが良い
でしょう。
でもって、保護地じゃ無いから、カタクリのそばまで行かれるし…。花びらの奥を
覗いたり、奥にある蜜標をしっかりカメラに納めてくることも出来ます。
カタクリの花は、お花の奥に桜の花をそっと隠し持っていたんですね。

この花びらの途中が棚みたいになって居て、その奥に蜜がしまってあるんです。
大きめの蝶々や蜂みたいな虫じゃ無いと蜜にありつけません。
長く伸びたおしべにつかまって、四苦八苦しつつ蜜をもらうと、体が花粉だらけ
になるって言う仕組みです。うまく出来ていますね。
春先のまだちょっと寒い頃、虫さんが確実にやって来る程気温が上がった頃に
花びらを開いてお出迎え。

タネから出た葉っぱはひょろひょろで、それが7〜8年かけて葉っぱ2枚まで
育ったらやっと花が咲くんです。この株だって、長いこと頑張って、今が
有るんですね。
ちなみに開いてすぐは、めしべはおしべの陰に隠れています。

おしべが十分に花粉を配り終わったあと、めしべはおしべの陰から出てきて、
次に来た虫さんから花粉を受け取る準備をします。

自家受粉を避ける工夫がされているんですね。
まだ、つぼみを抱いた株もあります。

もうちょっと楽しめそうですね。
「日陰の林」のお隣さんは、たとえばこんなノダケの幼植物。

ノダケは秋に花が咲く頃とは、似ても似つかない姿で夏のうちに栄養分を蓄え
ます。晩秋に咲く、渋いお花も楽しみです。
それからこちらはムラサキケマンの葉っぱ。

十分に日差しを浴びたら紫色の花の穂を立てて、あちこちに群生してくれるはず。
それから、こちらはコアジサイ。ガクアジサイのまん中の両性花だけを咲かせた
様な地味な紫陽花です

いずれお花になる芽ですが、つぶつぶしていて可愛い限り。色もみずみずしい
黄緑色。綺麗だなぁ。
さて「日陰の林」の先、いつもの「北向きの斜面」を、さらにおさんぽ進めます。
中程にあるフキと一緒のカタクリの様子を見て頂こうかなと思います。