週明けで一番忙しい日。おさんぽには行かれませんでした。道ばたからは
お花がどんどん減って、サザンカだけが元気に咲いて居ます。そろそろ
最低気温が10℃以下になりそうと、気象予報士さんがTVの中で話して
居ました。
記事の方は9/9のおさんぽの続き。隣町の公園裏の「北向きの斜面」を
半分くらい歩いたあたり。

斜面の上の方、他の葉っぱの陰に、タチシオデの葉っぱとむっちりした実が。
さらに進むのに伴って移り変わる草の花を中心にご紹介します。
初夏に地味な緑の花を咲かせていたタチシオデ。実になるめばなは、おばな
よりさらに地味でしたが、実になるとこんなにチャーミング。

表面に粉が吹いたようになるのがタチシオデの実の特徴ですから、これ、間
違いないですね。このあと、秋の深まりと共に黒っぽく色付いて完成です。
本家ヤマハギを彷彿とさせますが、それよりはだいぶ細かいヌスビトハギの花。

それでも、こんなにまとまって咲いたら綺麗です。
側のヤブからは、どシンプルな野菊、シラヤマギクが顔を出していました。

すくっと背高く立ち上がった姿が魅力なのですが、今年はあまり高くならなく
てちょっと残念でした。また来年ね。
その下の葉っぱの陰ではノブドウの実がひっそり育ってました。

鮮やか色に染まるのはいつ頃かな?寒いほど色が濃くなる気がするので、今後
が楽しみです。
常緑樹のシロダモの枝先では、去年のお花に実った実が育ち始めました。

枝の下の方に、つぶつぶしているのは今年のつぼみです。
秋の終わり頃、花と実を一緒に目立たせるのが、シロダモの生き抜く作戦。
もうちょっとしたら、赤い実と薄黄色のお花の競演が楽しめます。
「北向きの斜面」の下の道を歩いて行くと雑木林の高い所になにやら目立つ
白いもの。

あれ?何だろう。 もしかして、あれかな? 期待を持ってカメラの望遠
機能を精一杯使って、

家に帰ってパソコンも投入してわかった正体は、真っ白に咲いたセンニン
ソウのお花でした。

雪が積もったようにびっしり咲いて居ますね、白い花。勢いが強すぎて、
お庭に植えるのには向かないかもしれませんが、自然の中にある時は、
頼もしいくらい良く茂ってくれます。お花のあとの綿毛が広がる景色も素敵
です。テッセンやクレマチスのお仲間なんですよ。
9/9の雑木林はこんな感じ。まだまだ、葉っぱは緑です。

画面下の方、ピンクのお花のように見えるものは…
萼を、ほんのり染めたクサギの花後。

真っ白くてラッパの形のお花が終わったら、萼の中でひととき実を育て、
満を持して萼を開くと、青い実が姿を現すこのギャップ萌え?

青い実を引き立てるために、萼は反対色の赤に色づき、コントラストを高め
ます。目の良い鳥さんたちを引きつける工夫。クサギだって、いろいろ考え
ているんですよ。
ヤブから立ち上がった枝にはオニドコロの実が下がっていました。

楕円を3つ貼り合わせたような実。十分熟して、乾くと中から翼の付いた
タネが現れ、折からの北風に吹かれて拡散するように出来ています。
強剪定から復活中のヤブツバキ。春咲きに咲いた花が、ようやく、実になり
ました。

赤く色づいてはみたけれど、リンゴのようには食べられません。開くと中から
油分をたくさん含んだタネがこぼれます。そういえば、このタネは…誰かが
食べるのかなぁ?人は、いろいろなことに利用しますけどね。
「北向きの斜面」中程にはイタドリの群落があります。

タデ科のお花がたくさん咲き出すと、秋が来たなぁと思います。
別名はスカンポ(酸模)、イタンポ、ドングイ、スッポン、ゴンパチ、エッタン、
だんち。…wikiにこんなに別名が並んで居ました。あっちこっちで、人との
関わりの多い植物だったんですね。山菜として食べる地域もあるんですよ。
あく抜きが必須ですけどね。

白くて細かい花がたくさん咲いて、綺麗ですよね。
爽やかに高原に咲いて居るかと思えば、山手線の車窓から群落が見えたりも
します。

細かいお花は面白い形をしています。実になってもあんまり変わらなくて、
どっちか確かめるのに気を遣います。
赤みが差したお花は特別に明月草と呼ばれるそうです。ここには無かったな。
「北向きの斜面」も後半の方、カタクリの保護地のロープの中にツルボの大群
落があります。

ちょっと遠いけど、見えますか?今年もたくさん咲いています。
手前の方で、お花を確認。

ふふふ…、うちのベランダでも咲いているけれど、可愛いなぁ。
パチパチパチって音がしそうな咲き方。花火とは逆だけど。

優しい藤色も素敵です。
鉢植えで育てるのはお勧めですよ。お世話いらずで、丈夫です。

ツルボの群落。たくさん楽しみました。来年もまたよろしくお願いします。
次回はこの続きで、カタクリの保護地で見かけた秋の花をご紹介します。