2019年05月03日

カタクリの花

ああ、また間に合わなかった。5/2の日記のつもりです。とほほ。
元号が改まり、大型連休も半分消化しました。令和の1日目は両親のところへ行って
来ました。2日目は娘と近くのショッピングセンターへ。両日とも天候は不安定で、
1日は午前中を中心に、2日はお昼のにわか雨をのぞいて晴れましたが、急な雨に
驚かされました。それでも日差しはさらに強く、気温は上昇し、明日は夏日を予想
されています。日焼け止めしっかり塗らねば。雑木林ではミズキ、ウワミズザクラ
が咲き始め、いよいよ「木に咲く白い花」の季節を迎えて居ます。早く撮りに行き
たいな。

記事の方は3/24の写真の続き。いつもとは反対側の隣町にあるカタクリの名所で
カタクリのお花をたっぷり撮ってきたので見てくださいね。

190502_katakuri01.jpg

ほぼカタクリと言って過言ではないかも。他の花はまたその次の記事に載せようかな。








前回、下見していますので、抜かりはありません、ちゃんと咲いています。

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雑木林の北向きの斜面を埋め尽くすカタクリの花。ここも、お気に入りの観察
スポットと同様に北向きの斜面です。ついでに言えば、河岸段丘の。
すぐそばに流れは見えませんが、大きな川が山裾を削って作った北向きの斜面。

氷河期の生き残りであるカタクリのような植物が生き残るに適した環境なんです。

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春先、他の植物に先駆けて芽を出し、大急ぎで展開して、桜の花が咲きそろう
ちょっと手前に、花を咲かせます。

出来れば斜面の下の方、丘に降った雨が地面の下を通って川に流れ下る様な、
水分の豊富な場所が好みです。

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大きな葉っぱも、茎も、花さえも、お水でふくらました急造品。
用事が済んだら、幻のように地上から姿を消してしまうのも、そのせいでしょう。
繊維の少ないその体はもろいので、保護地は立ち入り厳禁です。

はかないそのライフスタイルは春の妖精スプリング・エフェメラルと呼ばれ、
愛好家を引きつけます。

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まだ、春浅いうちに咲く花です。寝起きは遅めで、開花は昼近くになります。

十分に日が照って、虫たちが活動できるようになってから咲かないと、意味が無いん
ですよね。

190502_katakuri06.jpg

カタクリは人に見せるためでは無くて、虫を呼び受粉を助けてもらう為に咲くん
ですから。待って居るのは成虫で冬越しするような蝶々と蜂たち。

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たくさん咲いていると簡単に思えますが、このひと株ひと株が、小さなタネから
7〜8年かけて大きな根を育て、ようやく咲いた花なんです。
春先のほんの短い間だけ地上に現れ、ほとんどの時を温度変化の少ない地下深くで
じっと耐えて、氷河期とは全く変わってしまった気候に対応してきたんですね。
すごいな。



さてさて、カタクリの保護地の地面には他の草も葉っぱを広げています。ちょっと
見てみましょう。

190502_nohara_a.jpg

細かく分かれた葉っぱ。まん中に赤い筋。これはアザミっぽい葉っぱですね。
この辺で良く見られるアザミは秋に咲くノハラアザミ。ノハラアザミの葉っぱ
…かな?


こちらはヘビイチゴの仲間に良く見られるような3枚ワンセットの葉っぱ。

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良く見ると、画面右上の方ですが、枝分かれした茎の先につぼみがたくさん付いて
居ます。するってぇと…これはミツバツチグリかな?ヘビイチゴに似た黄色い花が
咲くバラ科の小さな草です。


ちょっと目を移して、こちらはヤブの低木。鋭いトゲと赤い托葉。

190502_momiji_i.jpg

ああ、これはモミジイチゴの枝です。下向きの白い花が咲いたあとは、オレンジ色で
味自慢の木苺が実る枝です。しっかり覚えてまた見に来なくちゃ。

カタクリと一緒に保護されている野草、アズマイチゲと…

190502_a_itige.jpg

ヒロハアマナも健在です。

190502_hiroha_a.jpg

前回、下見に来たのはこの花たちをしっかり撮るためでした。このようなつぼんだ
姿では無くて、しっかり開いたところを撮るにはお昼を過ぎないとならない事を
確認したので、この日はお昼過ぎまで居残る覚悟でやって来たのでした。



エゴノキにまだ小さな新芽が並ぶあたりで、コンビニで買ってきたパンを食べて
午後の撮影に備えます。

190502_egonoki1.jpg

雑木林に差し込む日差しが、新芽を浮き上がらせます。

190502_egonoki2.jpg

レースがかかっているようで綺麗ですね。この時期だけ、期間限定の景色です。



簡単なお昼ご飯を済ませたら、一度斜面のてっぺんまで登って、他の花が
咲いていないか確認。

190502_k_aoi1.jpg

他のお花は咲いていなかったけれど、前回見つけたカンアオイはまだ、
そのままの姿でした。

190502_k_aoi2.jpg

これ、花なのか実なのか、確かめてくるの忘れちゃった。でもまぁ、保護の
ロープの中で、手が届かないから無理だけどね。



そういえば、あちこち見て回るうち、こんな変わり咲きのカタクリを
見かけましたよ。

190502_katakuri08.jpg

なんか、花びらが多いの。

真上から見て確認。

190502_katakuri09.jpg

普通6枚のところ、8枚付いてます。欲張っちゃった?花びらが出来る瞬間に
何か事件があったのかな?



斜面の下の方では、前回も眺めたアオイスミレもまだ咲いて居ます。

190502_aoi_s1.jpg

丸っこい葉っぱと淡い色のお花が素敵ですよね。

190502_aoi_s2.jpg

太めの距がきゅっと上を向いている横顔とか、側弁があんまり広がらない
細面なお顔も特徴的。春一番に見るのに相応しい、愛らしいすみれです。



さて、カタクリに戻りましょう。ただただ、優美で素敵なお花の形ですが、
これはこれで、効率的に受粉する為の工夫を重ねた姿でもあるんですよ。

190502_katakuri10.jpg

待って居るのは成虫で冬越しするちょっと大きめの蝶々。十分反り返った花びら
には止まるところがありません。やって来た蝶々は突き出したおしべにつかまって、
花粉まみれになりますね。
おしべが十分花粉を出し終わると今度はめしべが伸びて、受け取る体制に入るところ
まで抜かりは無いです。

お花を下から見ると、蜜標と呼ばれる虫さん向けのサインがあります。

190502_katakuri11.jpg

この花びらにも工夫があって、お花の突き当たりに一段区切りがあって、力のある
大きめの蜂とか、長い口を持つ大きめの蝶で無いと、蜜まで届かないようになって
いるんです。
花びらを押し上げて透き間を作らないと蜜がもらえないんですよ。蜜を取ろうと
四苦八苦して暴れれば暴れるほど、受粉には好都合。いやぁ、良く出来てます。

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しかも、大急ぎで完成させたタネには、今度はアリさんたちが好むおまけ付きで、
タネ蒔き係を引き受けてもらいます。さすが氷河期からの生き残り。生き残るため
の仕組みをたくさん持っています。綺麗なだけじゃぁ、ないんですね。


新芽やつぼみは食用になり、大きな根っこからは片栗粉を採りました。人里の
近くで長く親しまれてきた花でも有ります。まだ、ちょっと手をかけ保護すれば、
たくさん咲いてくれるお花です。
そして、たくさん咲いているところにはたくさんのボランティアさんたちのご苦労
があるのかもしれません。有りがたい事です。



さて、次回はお昼過ぎまで粘って撮ったアズマイチゲとヒロハアマナの写真を
見て頂こうかな。

明日あたり、その後のカタクリの名所も見てきたいけど…行かれるしら?


posted by はもよう at 00:00| Comment(0) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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