なんと、山手線内、つり革つかまる人が激減です。私も高齢の両親のため、あれ
これ対策して臨みましたよ。お天気は良く晴れましたが風が強く、時折、飛ばされ
そうな突風が吹きましたが、あとで春一番と発表されたそうです。早いなぁ。
明けて今日は令和最初の天皇誕生日。うちのベランダのミニ水仙が咲きました。
いや、こちらも早いなぁ。昨日ほどではないけれど、まだ、時折風が強く吹きます。
今日は1日おとなしく、お家で写真の整理などしようと思います。
記事の方は、反対側の隣町のカタクリの名所へ、秋の花を見に行った11/10。
ついでに、近所の河原をのぞいて、ミゾソバが本当に咲いてないのか確かめに
行きました。

結論から言うと、全滅でした。何度もやって来た台風で、群落すべて、土ごと流されて
居ました。河原に育つ植物がどんなに過酷な環境で育ってるのかを実感させられ
ました。でもね、それでも育つのが水辺の花。またいつか復活しますよ。待ちましょう。
代わりに、別のお花を見てきました。
ホームタウンに戻って、まず最初にとらえたのは大きなクサギの樹。

花序も大きくて、実がどっさり付いています。まだ、青ひと色には染まって居ない
ところが良いですね。どれも陶器の色のよう。綺麗だな。
河原へ向けて歩き出す最初の方の草地にはカナムグラを初めとした雑草がいっぱい。

5〜7裂する葉っぱのカナムグラの向こうに、ずうーっと茂っていたのは
三角の葉っぱのトゲまみれの草。お花は可愛らしい金平糖似なんだけどね。

これはママコノシリヌグイ。トゲは、周囲に寄りかかるためにあって、攻撃のため
では無いけれど、うっかりお花を摘もうと手を伸ばすとお肌をひっかきますね。
しばらく歩いて、河原へ降りる道の方へ。

入り口に立っている柿の木。この日はもう、柿の実は実ってなかったけれど葉っぱ
は色づき始めていました。
柿の木の下に咲いて居たのは、ヒイラギの花です。

葉っぱが丸いのに?って思うかも知れませんが、ヒイラギは若いうちしか葉っぱが
トゲトゲしないんですよ。
公園にある大株は、もうすっかり全部の葉っぱが丸くなってしまいましたが、

ここの株はちょうど、丸くなる途中で、両方の葉っぱが見られます。
ギンモクセイやヒイラギモクセイのように白い花ですが、

強く反り返るのがヒイラギの花の特徴です。
道ばたの茂みにはイタドリの実。

白い小花を咲かせていましたが、小さくて平たい軍配のような実になります。
さて、坂を下って河原に到達しました。繰り返しやって来た雨台風により増水を
繰り返し、河原の植栽は根こそぎ流されてしまいましたが、水が流れなかった
部分に残っていたのは、仕事場の近くの河原と同じシャクチリソバ。

強いねぇ、君は。白い可憐な花が終わって、三角の実ができはじめていました。
茶色く熟したら収穫し、干して臼でひいて粉にします。粉を練って蕎麦を打つと
ムチンたっぷりの苦いお蕎麦になるそうです。

健康効果を期待され、一時は栽培されましたが、その後もっとお手軽なサプリ
メントが開発されて廃れてしまったそうです。忘れられたシャクチリソバは、畑
から逃げ出して河原でこうして命をつないでいるわけです。
河原の茂みに絡んだつるにはセンニンソウのタネ。

白いおひげの仙人を連想させた種髪付きです。これから仙人って…だいぶ想像力
豊かだったのかな?名付けた人。
さて、河原に来たら見ておきたいお花があります。それが、湿った場所の方が好き
なカントウヨメナ。
ノコンギクは、他でも見られますが、カントウヨメナは河原で探さないと会えない
かもしれないんです。

それっぽいお花を見つけたら、ひっくり返して確認。
うん、お椀型の総苞(萼っぽいところ)。

カントウヨメナかな?
河原の方へ降りてみます。

飛び石みたいに向こう岸へわたれる大きなブロック。その透き間にも、前までは
ミゾソバが咲いて居ましたが、この日はすっかり無くなっていました。
これも水辺が好きなツルマンネングサ。

肉厚の葉っぱが可愛いです。
川の反対側へ渡って、さらにカントウヨメナ探し。

あ、これもそれっぽい。遠くから見た時の咲き方のポイントは、茎の先の枝分か
れが少ない、もしくはお花1つだけ。まん中の黄色いところ(筒状花)がふっくら
していて大きめ。
でもって、ひっくり返し…

お椀型の総苞を確認して、多分そうかな?
腰を伸ばして、見上げると…木々の間に赤い葉っぱ。

あれ、なんだろう。
カメラで撮って拡大すると…

ああ、三裂する葉っぱのトウカエデだ。色づき始め。
また別の場所でカントウヨメナっぽい花を見つけました。

粗い鋸歯、花の中心のぽってり感。

この辺はオオユウガギクも咲いて居たんだけれど、どうもそれじゃなさそう。

下から見上げて、お椀型の総苞。多分カントウヨメナ。こうなってくると、
オオユウガギクも見つけたかったな。
河原から上がって、ずいぶん前にこの辺の樹で…

ツルウメモドキを見たんだよなぁ…って見上げたら、あら、まだあったよ。
ほら、小さなオレンジ色の丸いの。

もうちょっと熟すとあの殻が割れて、中から朱色の仮種皮に包まれたタネが
顔出すんですよ。もうちょっとだったな。
それから、街路樹の太いケヤキの胴にからんだキヅタ。

色づき始めで色とりどり。綺麗だな。
ここで思いがけなくハゼノキを見つけました。

河原のハゼノキはまだ色付いて居なかったけれど、ここの木はちょっと赤く
なって居ました。入り日色になるまで、もうちょっとかかるかな。
自宅へ向かう道の途中、街中の緑地に差し掛かるとケヤキなどが色付いて
すっかり秋らしい景色になって居ました。

我が街は郊外なので、こういう緑地があちこちにあって、公園の中に住んで
居るような気分になるんですよ。有りがたいことです。
落葉樹ばかりじゃなくて、常緑樹もあります。これはアラカシ。

枝先見ると分かりますでしょ。街中の木にもドングリがびっしり。
ほら、ちょっと前に公園にドングリの木を植えて欲しいって希望が貼って
有ったって、私が驚いたのはこんな事情もあったんですよ。ちょっと前に
邪魔になるほど落ちてたよ。どこ見てたのかな?ってね。

ここのアラカシどんぐりは結構スマート型でした。
公園のは丸っこかったので、株による個性が見られて面白いなと思いました。
真夏にたくさんの花を咲かせていたサルスベリ。

色付きましたよ、暖かそうな良い色でしょ。
それから、こちらは、イロハカエデじゃない(名前は分からないけど)カエデ。

こちらも色付いて居ました。秋も深まる11/10のおさんぽでした。
その後も紅葉を追いかけて、ぼつぼつ写真を撮っていますので、もうちょっと
季節外れの話題におつきあいください。