実家へ行って来たんですが、暑すぎて庭の手入れも出来ず、あっという間に
帰ってきました。もう本当に命に関わる高温ですよ。どちら様も、不要不急の、
外出は、日盛りの時間帯だけでも、お控えくださいませね。
記事の方は6/14に隣町の公園で久し振りに咲いているのを見られたお花を
見て頂こうと思います。

それは、イチヤクソウ。イチヤクソウ科イチヤクソウ属の常緑の多年草。
根こそぎにされそうなほどの盗掘の被害に遭ったこともありましたが、
久し振りの大復活でした。
まぁ、その前に、隣町の公園にたどり着いて、園内をうろうろ。
もう何度も見たアカメガシワとか、また撮ったりして…

こっちのポンポンみたいなのがおばなで…
こっちのめしべだらけなのがめばなですよ。

なんちゃって、何度も撮ってます。
それから、園路に落ちていた枯れ枝に綺麗なきのこが生えていて、撮って
みたり。

後でweb検索したら、シロキクラゲみたいですよ。
シロキクラゲって、中国では「銀耳」と呼ばれて栽培されているそうです。
乾燥させたものが売られているみたいです。
主にデザートなどにされる一方、不老長寿や美肌の薬として利用されて居る
みたい。

血中や肝臓のコレステロールを低下させる効果が高くて、動脈硬化、心臓
発作に効果的であるとか、
シロキクラゲから取り出す多糖体が保湿効果にすぐれていて、世界三大美女
の一人楊貴妃が美しさを維持するために使ったと伝わっているそうです。
あら、そんな貴重なものだったの?綺麗だから撮ってきたけど、お宝だった
のかしら?
そんなこんなの後にやって来たのが、イチヤクソウのつぼみを見た場所ですよ。
2020/ 8/9/付 「どんぐり赤ちゃん」 6/3撮影
10日ほど前に見たつぼみ、無事に花開いていました。

嬉しいです。葉っぱだけしか見られなかった年も多く、久し振りです。
横からアップで、

ちょっと、中をのぞいてみました。

マカロニ状になっていると言われるおしべが、まだちょっと伸びきっていない
けれど、めしべの方はやる気ですね。うん、頑張れ。タネをいっぱい作れ。
で、薮の奥の方を見るとまだ数カ所咲いて居る株があるのが解りました。

薄暗くて、カメラにはうまく写りませんでしたが、三つくらいの固まりがあり
ましたよ。いつの間にこんなに芽を出していたんだろう。嬉しいなぁ。
これが一番右の株かな。

お花が終わったのもあれば、まだつぼみも付いています。
それからこっちも。

もうちょっとアップで。

ヤブのなかの遠いところで、いろいろな障害物の透き間から撮るから、思う
様には撮れませんが、いくつもの固まりがあるのが解って嬉しかったです。
初めて見つけたのは2008年、その後たくさん咲いた年も有ったのですが、
執拗に掘り返す人が現れて、もう根こそぎにされちゃって咲かないのかと
思う年も何度もあったのですが、葉っぱ1枚、2枚から、ようやくここまで
群落が回復してくれて嬉しいです。
もともと、イチヤクソウは地中の環境とつながりが深く、その場所から切り
離しては長く生きられない植物です。珍しいからと言って、業者から買い
求めてもお金の無駄です。お願いですから買わないでください。商品に
ならなければ盗掘する人も居なくなるでしょう。素人愛好家さんでしたら
なおさら手に負えませんよ。枯らすだけです。やはり野におけ山野草。
盗らないでください。山野で咲くのを、楽しみにしている愛好家も居るん
ですから。お願いです。
さて、ここで変わったお花の様子をもうちょっと観察してみましょう。

お花からにゅーっと突き出しているのはめしべです。
短い方はおしべ。でもまだ伸びていませんでした。
1つだけ伸びてきたのがありました。白矢印のところです。

これが中空になって居て「孔開葯」って呼ばれる独特なおしべだそうです。
マカロニの様に穴が開いていて、その穴から花粉がこぼれ落て自家受粉し
ちゃうそうです。自家受粉を避けようとあれこれ工夫する花も有るけれど
自家受粉上等!な花も有るんですね。
せっかくアップにしたのに、伸びているおしべはめしべの影になっちゃってる
なんて、残念。

でも、こんなにたくさん咲いてくれたから、また増えるかな。たくさん増え
て欲しいな。出来たら、薮の奥の方で、人目に付かないように(^m^)。
2008/ 6/19付 「イチヤクソウ」 基本情報
2018/ 7/26付 「采配蘭開花」 5/13撮影
2010/ 6/26付 「イチヤクソウ」 6/20撮影
嬉しい再会。そばに有ったのはジャノヒゲ。

小さなつぼみをつけていました。
それから、7cmくらいの可愛いきのこ。

色が良いなぁ。画像検索してみましたが、まぁ、解らない解らない。
笑っちゃうほどいろんなきのこの写真がならんじゃって、さっぱりでした。
やっぱり私には荷が重い。名無しのきのこでもういいや。
こっちのは更にちっちゃいきのこです。

そういえば、梅雨時もきのこシーズンでしたよね。今年も面白いのや可愛い
のに会えますように。
こちらの葉っぱは、多分オオバジャノヒゲ。

まだまるっきり花の咲く気配も無かったけれど。
雑木林を抜けてきて、振り返るとリョウブの枝先につぼみが準備されて居ました。

7月の声を聞くと香りの良い花を咲かせます。見に来られるかな。
あ、ここにもまた、アカメガシワが生えていました。

大きな枝に、並んで居るのはおばなです。
黄色いポンポンがいっぱい。

このあとみんな散っちゃうんだもの。撮っておいてあげないと。
さてさて、もうちょっと歩いて、雑木林の端の開けた草地を進みます。

道を縁取るのはカナムグラの群落。針金並みの蔓で絡みまくる結構厄介な
雑草ですが、ここでは邪魔にされずに自由に絡んでいます。
毎年、カブトムシに出会っていた古いコナラの木。

そろそろ、樹液も出なくなってきて、今年の台風で倒されちゃいそう。
ここに何本も立っていたコナラもみんな、次々倒れちゃったんですよ。
最近、お天気が乱暴で困ります。頑張れ、古いコナラの木。
古くて大きな木の枝には今年もどんぐり赤ちゃんが育ちます。

コナラは枝の先だった場所にめばなが着くんだけど。
いつの間にか葉っぱが出たり、元の枝が太くなったり…

秋になってどんぐり赤ちゃんが立派な一人前どんぐりになっても支え
られるようになるんですね。大きくなれよ。
でもって、このコナラの向こうがヤブミョウガの大群落。

つやつやでミョウガに似た葉っぱのツユクサ科の大型の野草です。
白いお花と、翡翠色から濃い紫まで色変わりしながら実る丸い実が魅力の
素敵な草。また、お花が咲いたら見に来ます。
そしてその先にはイイギリのオスの株。

この間、雑木の透き間からメスの株の生存確認をしたので、オスの株も見に
来ました。
お花の季節は過ぎちゃったけれど、立っていましたね。

良かった、今度はお花が咲いて居るときに見に来なくちゃね。
2009/ 5/22付 「イイギリのめばな」 近所の公園にあった株
2014/ 6/18付 「イイギリのおばな」 5/25撮影
さて、このあと私はちょっと見慣れない感じのヒルガオを見るんですよ。
個性なのか、違う種なのか。
解らないし、結論も出ないんですけど。そんな中途半端な記事ですが、
良かったらまたおつきあいくださいませ。
【関連する記事】