2020年09月04日

ヒメコウゾの実

今日も良く晴れて暑くなりました。仕事場へ向かう道からは真綿のような薄い
雲がちらほら見えて、秋らしい空になったなぁなんて思いましたが、あっという
間に入道雲が立ち上がって猛暑に、午後には、時折黒い雲が広がりました。
それでも雨は降りませんでした。雨雲の進み具合を見ると我が家をかすめて
通り過ぎたようです。でも、雲と風の気まぐれで、うちのベランダに被害が出る
といけないので、取り込めるものは取り込み、出来ないものはベランダの手すり
にくくりつけておきました。また新しいつぼみを開いたノダケも、折れずに
なんとか切り抜けて欲しいです。台風が直撃しそうな土地にお住まいの方には
いつもより大げさな避難をして頂いて、おけがの無いようにと、TVの前で
はらはらしております。どうかご無事で。

記事の方は6/17に隣町へ行って撮ってきた写真から。

200904_kinoko1.jpg

この日はきのこと木苺似のコウゾの実を見てきました。






いつもの道で、いつものメンツを眺めながらぶらぶらと隣町の公園まで
歩きました。色々見たけれど、目新しいものはありませんでした。

でもって、隣町の公園ではいつもとは順路を変えて、入り口に近い方の
ドングリの林を歩きました。大きなどんぐりの木の下には可愛いきのこが
ニョキニョキ生えています。

200904_kinoko2.jpg

卵みたいな幼菌とか、傘がおちょこになっちゃった老菌とか色々ありました。

200904_kinoko3.jpg

これなんか傘が開くちょっと手前ですね。可愛い。

相変わらず、名前は解りません。毒なのか、食べられるのかも知りません。
勝手に判断して、うっかり食べちゃ、いけませんよ。公園のきのこでも
中毒事故は起きています。お山できのこを採って食べている人も、代々利用
して、大丈夫だったきのこしか食べないはず。素人判断は危険です。この世の中
きのこよりも美味しいものはいくらでもあります。決して食べない。これが
このブログのお約束です。食べないと決めたら、後はとっても面白いその姿を
愛でるのみ。いろんな形や暮らしぶりがあって面白いですよ、きのこも。

こっちの木の下にもきのこが顔出してる。

200904_kinoko4.jpg

裏へ回ったら、ほら、大きいのがあったよ。

200904_kinoko5.jpg

ひっくり返っちゃったのもある。

子どもやワンチャンが食べるといけないからって、公園できのこを見つけると
目の敵にして踏みつけちゃう人も居るんですけど、あの〜、そんなに食べたがり
ます?ワンチャンだって、小さい子だって、もっと良いもの食べてるでしょう。

ひっくり返っていたり、踏まれているきのこを見ると残念な気持ちになります。
きのこはその林が豊かな印って思うので、できたら、踏まずに眺めて愛でて
欲しいのになぁ。



雑木林の下草もだんだんバラエティが出てきました。

200904_sitakusa.jpg

チヂミザサと一緒に生えている3枚ワンセットの葉っぱはヤハズソウかなぁ。



公園をずんずん進んでいって、ちょっと奥の方。前回、眺めた葉っぱにお花は
咲いたかな?

200904_o_janohige1.jpg

あぁ、今年はちょっと少なめです。これ、前回見たときは葉っぱだけだった
オオバジャノヒゲ。

200904_o_janohige2.jpg

前の記事のヒメヤブランがジャノヒゲサイズのヤブランだとしたら、こちらは
ヤブランサイズのジャノヒゲです。え?ややこしい? すみません。
いつもならもうちょっと咲くんだけどな。久し振りに見に来た今年は寂しい感じ。



このそばでイチヤクソウにも久し振りに会えたわけですが…

200904_itiyaku_s1.jpg

あ、何とか実になりそうです。

200904_itiyaku_s2.jpg

ヤブの奥の方のお花も無事なよう。悪い人に見つかりませんように(>人<)。



以前はうっそうと茂る木の枝に覆われて、下草の少なかった谷です。
度重なる台風の被害で倒木が目立ち、頭上をふさぐ枝が減ったら、たちまち
草でいっぱいに。

200904_tani.jpg

歩いて行くのどうしようって言うほどの深いヤブになっちゃいました。
いや、困ったな。


雑木林に居並ぶ雑木さんたち、またいっぱいに茂って、素敵な木陰を作って
下さいね。

200904_zokibayasi1.jpg

今度の台風で、また、古い仲間が減らないと良いんだけど。


久し振りに来ると、植相が変わって居ることがありますよね。

200904_kikarasu_u.jpg

雑木林からこぼれでたこの葉っぱ。今までここでは見たことのなかったキカラス
ウリの葉っぱですよね、これ。ちょっと色が変だけど。
キカラスウリも、公園の反対側からここまで生息域を広げてきたかぁ。



さてさて、それからしばらくあちこちさまよい歩きまして、公園の別の口から
出て、北向きの斜面方面へ向かいます。

200904_zokibayasi2.jpg

いつもとは逆の順路をたどります。

青空を背景に木の枝にカメラを向けていたら…あれれ、葉っぱの透き間に赤い実が
見え隠れ。

200904_himekozo01.jpg

良く良く見たらこれ、ヒメコウゾじゃ無いの。

ほら、一番近いところの実をアップにしたよ。

200904_himekozo02.jpg

ほら、あっちにも。

200904_himekozo03.jpg

ねぇ、こっちにも。

200904_himekozo04.jpg

おお、こっちには並んで居るよ。

200904_himekozo05.jpg

今年もヒメコウゾの実はなかなかの豊作みたい。

可愛いでしょ。

200904_himekozo06.jpg

花は見られてもなかなか実が付かないモミジイチゴの木イチゴに似ている
けれど、これはヒメコウゾの実。

コウゾと言えば、コウゾ(楮)ミツマタ(三椏)と言って和紙の原料になる植物
ですよね。ヒメコウゾは日本に自生していて、中国から渡ってきたカジノキと
の雑種がコウゾと言われているそうです。

200904_himekozo07.jpg

一番簡単な見分け方は、ヒメコウゾのみがおばなとめばなが一緒に見られると
言う点。
コウゾとカジノキは雌雄異株。オスの木とメスの木に分かれるので、1つの木
には おばなかめばなのどちらかしか咲きません。

200904_himekozo08.jpg

ここでは赤いケバケバめばなと黒いもこもこおばなが一緒に見られたから、
だいたいみんなヒメコウゾ。

一本で両方揃うので、実がたくさん付くのもわかりやすい特徴です。

200904_himekozo09.jpg

ただ、栽培種としては雑種のコウゾの方が優れていたそうで、和紙の原料には
コウゾの方が使われて、ヒメコウゾは雑木林の端っこで勝手に育つ木となり
ました。

この時期、毎回不思議に思うのは、ずっと緑のケバケバだった若い実が

200904_himekozo10.jpg

急にオレンジ色で透き通った木イチゴ似の実になるところ。

200904_himekozo11.jpg

何度見ても、

200904_himekozo12.jpg

何度見ても不思議です。ある日、突然、大変身を遂げちゃうんですよ。

200904_himekozo13.jpg

これが…突然…こうですよ。不思議〜。一夜で変わるのかなぁ、数日かけるの
かなぁ。寝ないで見守っていたい。大変身ぶりです。

でも、この魅力的な実。どこかで出会っても、そのままお口に入れるのはお勧め
出来ません。私、うっかりやっちゃってとっても後悔しました。

200904_himekozo14.jpg

実の表面のケバケバが口に残って、なかなか取れないんです。お味は悪くないし、
ジャムにする方もいらっしゃるので、「ヒメコウゾの実 食べ方」で検索して
ご安全にお召し上がりください。



ヒメコウゾの木に絡んでいたミツバアケビも元気そうです。

200904_m_akebi.jpg

花は地味だけれど、長年はびこっていたら、いつかは立派な実が実るかも。
期待しないで待ってます。



道ばたの草むらでは虫さんたちがデート中。いろんな愛の形があるけれど、
ちょっとやそっとじゃ離れないのはこのカノコガのカップル。

200904_kanokoga.jpg

そりゃぁ、子孫を増やすために生まれてきたんですものね。他に優先するような
用事は無いわよねぇ。頑張れ。



雑木林のヤブから飛び出すこの奇数羽状複葉は…

200904_nurude1.jpg

葉の付け根に翼が付いているので、ヌルデですね。

200904_nurude2.jpg

6月くらいまでは綺麗なんですが、夏のうちにいろんな虫に愛されて、ぼろぼろ
になっちゃうことの多い葉っぱです。人気者は辛いよね。何とか逃げ切れれば、
秋には自慢の紅葉を見せてくれます。



また少し歩いて、ムラサキシキブのお花を眺めたあたりへ。

200904_m_sikibu1.jpg

あら、まだお花が咲き残ってる。頑張るなぁ。

200904_m_sikibu2.jpg

前回来た時には、たくさん咲いて居たお花は、これから秋を目指して、粒々の
紫色の実になります。秋の姿も、かの女流作家様のお眼鏡にかなう風情だと
思いますよ。



この記事ラストは今年お花を撮りそびれたコゴメウツギ。

200904_kogome_u.jpg

葉っぱも好きなんですよ…と負け惜しみ。恨めしいお花のあとは素っ気ない
実の準備中。




このあとは前回来たときにつぼみだったお花が咲いて居たり、さんざん眺めた
花がまだ咲いて居たりしたので見て頂こうかな。良かったらまたおつきあい
くださいませ。台風、くれぐれも厳重警戒してくださいね。命よりも大事な
ものなんて無いですよ。


posted by はもよう at 23:15| Comment(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: