2020年09月07日

姫薮蘭と西風の精

台風が、先に警告されていたほどでは無く通り過ぎました。たいしたこと
なかった…じゃなくて、たいしたことなくするために努力してくれた大勢の
人たちに感謝すべきという意見をSNSで見かけました。なるほど、そういう
ことかと感心しました。早めに避難された方、強風に飛ばされそうなものを
事前に片付けて下さった方、事前放水で準備して下さったダムの管理者さん、
停電の復旧に努めて下さった電力会社の方。たくさんの人にお世話になったの
ですね。有難いことです。台風からは遠い我が街でもお天気不安定で、警報
レベルの強い雨が降りました。台風シーズンは始まったばかり、今後も油断
しないで過ごしましょう。命よりも大切なものって無いですから。

記事の方は6/17のおさんぽの続き。隣町の公園裏の「北向きの斜面」を歩いて
きて、公園の裏門に通じる谷に差し掛かりました。

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いつものお社にお参りして、いつものムクノキの下で上を見上げます。









真夏でもうっそうとして涼やかなこのあたり。

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見上げるケヤキもさらに葉を茂らせ、緑陰濃くなるばかり。よしよし。


雨が降ったばかりで、涸れ沢にもお水が流れています。

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いつもの年より草の葉が多いかも。



低いところのイロハカエデ。周りのいろいろな葉っぱと一緒にパチリ。

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マンリョウでしょう、シダでしょう、チヂミザサに…うーん、あの葉っぱは
何かなぁ。いろんな形の葉っぱがありますねぇ。


上を見ると、どこまでもどこまでもイロハカエデの枝が重なり合って

200907_iroha_k2.jpg

上の方まで空間を埋め尽くしています。いやぁ、圧倒的です。
秋は紅葉の名所になりますよ。
とかなんとか言いつつ、裏門から再度公園の中へ…。



斜面を登る道は丸太を並べただけの簡単な階段。

200907_kaidan.jpg

周りを日陰が好きな草やシダが覆います。

ここにはつきあいの長いムラサキシキブの株が有ります。

200907_m_sikibu.jpg

この前はお花を眺めたけれど、この日はもう、実になりかけていました。
綺麗に紫色に色付いたらまた、撮りに来ます。



ここで、階段のてっぺんへ。目の前の木の幹にはキヅタが這っているんだけれど、

200907_kiduta.jpg

何だか妙に規則正しくて、葉っぱが整列して居るみたいなんだけれど、偶然よね。



階段を上りきったら、コナラとクヌギが立ち並ぶドングリの林。
でも、この日、目を惹いたのは大木の下に生えた小さな儚いきのこたち。

200907_kinoko1.jpg

細かいなぁ。ヒトヨタケの仲間でしょうねぇ。



ここの林床にもヒメヤブランのお花が咲いて居ました。

200907_h_yaburan1.jpg

近所の公園のヒメヤブランの群落よりは日陰になる時間が長いせいかお花はまばら。

200907_h_yaburan2.jpg

でも、かわいさなら負けてないかも。


頭上のクヌギの枝では、クヌギドングリ赤ちゃんがすくすく成長中。

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大きくなれよ。



ドングリの林からちょっと歩いて、花だんのお花も撮ったんだけれど、それは
次の記事に譲って、次に撮ったのはアオハダの若い実。

200907_aohada.jpg

夏が終わる前に色付き出すから、もう急いで準備中。


それから、スギの林の奥の小径。

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ここにはちょっと前からアジサイが並べて植えられて居ます。
もうちょっとしたらヤマユリも咲き始める予定。


この辺の地面を覆う可愛い葉っぱ。

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3枚ワンセットの丸い葉っぱはネコハギです。毛深いんですよ。
秋に清楚な白い花を咲かせます。



あら、オカトラノオも咲くのね。

200907_o_torano_o.jpg

前の記事で、さんざん載せたのにまた登場。



うっそうとした雑木林を歩いていれば、きのこは目に付いちゃいますよねぇ。

200907_kinoko2.jpg

こちらは切り株の上に出てきたきのこ。若干、もう、老菌です。

それからこちらは、ちょっと質感の違うきのこ。

200907_kinoko3.jpg

こんなの、きのこの図鑑にいっぱい載りすぎて、もう、どれがどれだか解らない。。

そして、これもよく見かけるきのこ。

200907_kinoko4.jpg

地面に卵形のツボがあってそこからにゅっと伸びて傘を開くきのこです。
なかなか端正ですよね。



さて、そこからちょっと坂を下りて、公園の中央に位置する谷へ。

200907_tani.jpg

良いでしょう、谷の底の景色です。この公園、結構アップダウンがあって、
谷と山があちこちにあるのが楽しいところ。

でもって今日はこの明るい谷の草地で、5〜6月にしかお目にかかれない
ゼフィルス(西風の精とかそよ風の精)と呼ばれるシジミチョウたちのお仲間の
1つに出会いました。

遠くからねらいつつ、少しずつ近づきます。

200907_akasijimi1.jpg

あ、茎に隠れちゃった。

200907_akasijimi2.jpg

あら、今度は葉っぱに隠れた。

200907_akasijimi3.jpg

ひとしきり遊ばれて、

200907_akasijimi4.jpg

何とかやっと、全貌をとらえました。こちら、日本で25種類有ると言われている
ゼフィルスの1つ、アカシジミです。

200907_akasijimi5.jpg

モンシロチョウよりは一回り小さく、でも、ヤマトシジミよりはだいぶ大きい
シジミチョウの仲間。羽根の後ろに付いた尻尾が可愛いなぁ。

樹上で育ち、この時期、雑木林で良く見られます。ゼフィルスの中でもあんまり
活発に動かないのでとらえやすいそうです。
幼虫ちゃんのごちそうはクヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワなどの新芽。
ここはクヌギ、コナラがたくさん生えています。たくさん食べて蝶々になったのね。
今年も会えて良かった。今回は羽を開いたところは撮れなかったけれど、
ゼフィルスのお仲間は鮮やかメタリックに輝く羽を持っているんですよ。

この日はこれで、だいたいおしまい。隣町の公園を後にして、来た道を戻ります。



これ、近づけない場所のナワシロイチゴ。

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近づけないところのものって、どうしてこんなに魅力的に見えるのかしら?
美味しそうだこと。



それから、途中の道ばたで、ただいま観察中の葉っぱを確認しつつ戻ります。
こちらはガガイモ。

200907_gagaimo.jpg

真夏に咲く、暑苦しいモヘアみたいな毛深いお花が見たいなぁ。更に言ったら、
絹糸みたいな綺麗な種髪の付いたタネを飛ばす実をみたいなぁ。



あら、このすみれも咲いていたのかしら?

200907_kikuba_s.jpg

これはキクバスミレの葉っぱです。ほら、葉っぱが5裂してる。花だんから逃げ
出して、この道ばたで咲いていたのを撮ったのは…あらま、5年も前でした。

2015/05/17付 「後半のすみれ」 キクバスミレ

どっこいまだ生きていたのね、しぶといわぁ。



この記事最後は、熱帯出身の温室の雑草だったはずの…コミカンソウ。
毎年眺めて居る群落が、今年はなんとなく様子が違うので気になっています。

200907_komikan_s1.jpg

この辺オールスター勢揃いな1枚。マルバヤハズソウにコニシキソウ
オオニシキソウとご一緒な
コミカンソウ。コミカンソウだけ新芽が茶色っぽくて目立たないけど。

いつもと違う点、1つはこんなに暑いのに、熱帯出身なのに、出た芽の数が
だんぜん少ないこと。そしてちっとも葉っぱが大きくならないこと。

200907_komikan_s2.jpg

この日、良く良く見たら、また、小さな芽がどっさり出ているから、これから
増えるのかも知れないと…思って居たんですけどねぇ。



6/17の写真、って言うか6月の写真はあともう一回分くらいでおしまいです。
いったん感染者が減って、規制が解除になって街に人影が戻り初め、梅雨寒の
日が続いていたこの頃、何していたんだっけ、あんまり写真がありません(^^;)。
そうそう、久し振りにベランダのコクチナシがたくさん咲いて、毎日良い香りが
していたっけ。そういえば、鉢植え観察記をずいぶん更新していません。
6月の写真が終わったら、今年の春の分から記録していかねば。
そんな調子ですが、良かったらまたおつきあいくださいませ。

posted by はもよう at 23:16| Comment(2) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はもようさん、おはようございます。
ほんとうですね。
大したことがないように頑張ってくださった方が
たくさんおられるのですね。
でも、島全体で非難された方が帰島されて、
思ったよりも被害があったと話されていましたから、
やはり直撃したところは厳しかったみたいですね。
さらに、まだ南方の海水温は高くて、
次の台風も大きく発達するとか、
いろんな体験を考慮して、
これからの災害に役立てていきたいですね。

ヒメヤブランがこんなに咲いているのですか。
うちの方なんて、小さいのがポツリポツリですよ。
豪勢な咲き方です。うらやましいです・・

オカトラノオも保護されているのですね。
いいですね。
周りをきりはらわれて、
細々と残っている子たちに比べて、
どれだけ恵まれているのでしょうか。

この公園はかなり大きいのですね。
山あり谷ありですもん。
ほんとにたくさんの植物が自然のまま残っているんですね☆
Posted by ブリ at 2020年09月10日 11:12
ブリさん、こんばんは。

はい、これからは災害が増える傾向にあるので、
たいしたことなかったじゃ無くて、たいしたことなくするための努力に
目を向けさせてくれたこの意見に、新しい視点をもらったようで
感心しちゃいましたよ。
ただ、命は助かっても、破壊された生活の再建はまた、一仕事でしょうね。

今後も災害は起きると思うので、よく考えて備えていきたいものです。

あ、ヒメヤブラン、こんな群落は珍しいですか?
でも、コレ、日陰だからまだまばらな方で、日当たりの良いところは
もっと密ですよ(^^*)。

オカトラノオ、ひいきされているんですよぉ。
私はヤマジノホトトギスちゃんの方が良いんですけど(^m^)。

はい、この公園は大きいし、
比較的自然のままに残されている所が魅力で、長年通っていますが、
なんと言っても、本物のお山を歩けるブリさんのいらっしゃる環境の方が
だんぜんうらやましいです。

私も自由に出かけられるようになったら、本物のお山を
歩いて回りたいです。
Posted by はもよう at 2020年09月11日 23:05
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