ちょっと熱いくらいの日差しでした。遠くのお山もコナラやクヌギの紅葉が始
まって、色とりどりに染まってきました。毎日こうだと良いのにな。
記事にお方は8/30のおさんぽの続き。公園を出て裏の北向きの斜面の方へ。

カタクリの保護地を眺めながら斜面を下ると、綺麗な青い花が咲いて居ました。
アキノタムラソウです。
シソ科アキギリ属の多年草。名前の由来が不明だったり、タムラソウという名前の
全く似ていないアザミの仲間があるのにその関連が不明だったり謎含みの野草です
が、姿はあくまでも楚々として爽やかな青い花です。

秋と名前には付いていますが、夏のうちから咲いています。
萼名には「日本のサルビア」と言う意味があるそうです。日本代表なんだね(^^*)。

お仲間にはハルノタムラソウやナツノタムラソウも有りますが、花期が微妙に
重なって居るのも面白いところ。生息地が違うので、うちに近所で迷うことはない
と思います。

後ろから見るとこんな感じ。
シソ科なので、萼の表情も大切です。

花が終わると萼の方が目立つようになったり、気温が下がると色付いたりしますから。
周りに低めの草が広がっている場所がお気に入り。

花の穂を高く掲げて目立って居ます。
ちょっとお花に近づいてみましょう。先ずは横顔。

毛深いですねぇ。
咲いたらまず、おしべをぐっと突き出して虫さんを待ち、
花粉を配り終えたら両脇によけて、今度はめしべで受け付け強化。

小さな花ですが、受粉のための工夫がちゃんと用意されているんですね。
アキノタムラソウ最後の写真はこの場所のおなじみ、擬木の透き間に生えた
ミニチュア、アキノタムラソウ。

葉っぱからお花までコンパクトに眺められる楽しみがあります。
今までこの場所に生えていたの、タチツボスミレが多かったんだけれど、
小さいアキノタムラソウも可愛いな。
カタクリの保護地を一番下まで降りてきて、北向きの斜面の下を縫って進む道。
道にはみ出して咲いて居たのは白い鈴のようなヤマノイモの花。

保護地を区切るロープに、絡んでも居ました。

長めのハート型の葉っぱに、白い粒々の花。地中では自然薯が育っています。
立ち上がっているのがおばなで、垂れ下がっているのがめばな。

実が出来はじめています。
葉っぱは似ていてもお花は全く違うこちらのそっくりさんはオニドコロ。

やっぱり立ち上がっているのはおばなです。
ね、違うでしょ。

こっちはヤマノイモ。お花の時期なら悩まないんだけれどなぁ。
反対側の空き地には白いアメリカアサガオとオレンジ色のマルバルコウソウ、
2種類の外来種の朝顔っぽい花が咲いていました。

どちらも花だんから逃げ出して野原で気ままに咲いています。
丸い葉っぱのマルバルコウソウ。

ルコウソウは紅色のお花で糸のような葉っぱですが、マルバルコウソウは生存競争に
負けないようにたっぷり光合成出来る丸い葉っぱです。で、どうして紅じゃなくて
オレンジ色になったんでしょうね。
小戻りして斜面のヤブを丹念に覗きながら、とあるお花を探します。
ここの花はか細くて見つけるのが大変でしたが、やっとありました。

ツリガネニンジンです。
どうしてだか、カタクリの保護地の遠いところにしか咲かない上に、よそで見る
よりずっとか細いんですよ。

生存確認…って位の写真しか撮れないけれど、年々、株数は増えてきています。
いずれ、近くで咲いてくれる日も…近いかなぁ。

↑これもだいぶ遠くの、他の葉っぱに埋もれたお花を精一杯の望遠で撮って
パソコンで補正した物です。本当に釣鐘みたいな形の可愛いお花ですよね。
いつか手の届くところにも咲いてくれると嬉しいな。

今年も淡い紫の野原の可愛いお花のベル。ツリガネニンジンに会えました。
たくさん増えてね。
ちょっと前に空き地で眺めたマルバルコウソウが、保護地のロープの中でも
咲いて居ました。

こっちの方が猛烈に茂ってたくさん咲いています。
どっちが先だったんだろう。

真夏の太陽が似合うオレンジ色ですよね。
そして、保護地のロープにはもう一種、こんなつる草も絡んでいました。

か細い割にはそこそこ丈夫で良く茂るスズメウリのつるです。これはだいぶ
前からこの辺で絡んでいましたけど、こんなにたくさんの葉っぱを見たのは
初めてかも。今年のへんてこな夏は、スズメウリには悪くなかったってことね。
8/30のおさんぽはまだまだ続きます。斜面を降りてきて最後のところで大きな
虫に会いました。それから、地味な花たちにも。次で最終回くらいかな。
良かったら、またおつきあいください。
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