2021年01月12日

秋明菊と野菊たち

今日は日差しもなくとっても寒かったです。関東にも広い範囲に雪の予報が
出ていましたが、結局、ちらほら雨が降っただけで終わりそうです。まぁ、
降ったり、ましてや積もったりしたら、それはそれなりに大変なんですが、
ちょっと拍子抜けって感じもします。ここを我慢すると、気温高めの日が
続くらしいので、引き続き頑張りたいと思います。

記事の方は10/16の職場で午後の休み時間に撮って来た写真から。

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仕事場のそば、土手の内側の花だんのシュウメイギク。






以前見たときには色づき始めだった花だんのコムラサキの実、すっかり奇麗に
色づいていました ↓ 。

2020/11/28付 「数珠玉と小紫」 9/17撮影

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まぁ、見事ですね。


そしてお隣が、前回はつぼみだったシュウメイギク。満開でした。

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菊とは言ってもキンポウゲ科です。キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
別名はキフネギク(貴船菊)。京都の貴船という土地に多かったそう。古い
時代に中国から栽培種としてわたってきて一部野生化しているそうですが、
こちらは完全に、花だんのお花。

210112_shumei_g3.jpg

時代下がって今、眺めれば、丸いツボミに曲線を描く茎。菊よりは、ポピー
の方が似ているような気がします。



並びに植えられていたのはジュズダマです。
前回はお花のつくりをしげしげ眺めましたが、その後、立派な実になりました。

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このつやつやな実をビーズの代わりにつなげて遊んだって…、今いくつぐらいの
人にまで伝わるでしょうね。



花だんからこぼれて咲いていたのは園芸種のノコンギク、コンギク(紺菊)です。

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これは花びらの細い株でしたね。コンギクの証拠、小さいポンポンみたいな
丸い綿毛になった花後が見えるでしょうか。
コンギク、ノコンギクはキク科シオン属。目に見えて綿毛になるのがお約束。



こちら、秋深まってからの方が目立つフヨウ(芙蓉)の仲間、スイフヨウ(酔芙蓉)。

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ちょっと見は普通のフヨウなんですけれど、日中白く咲いて、夕方赤くしぼむん
です。
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日中はしらふで、夕方一杯飲んで赤ら顔になっている誰かを連想してのお名前。
ほら、ピンクのお花はもうしおれていますでしょう。「酔」の字がついたお花、
結構ありますけど、それだけ赤ら顔の人が身近だったのかな。



今度のシュウメイギクはピンクです。いずれ八重咲の花も咲くはずだけれど、
この日は一重の花ばかり。

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かわいいですよね。葉っぱも、まるっこくてかわいい感じで。

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キンポウゲ科ですので、ピンクの部分は花びらではなく萼(がく)。
中央の黄色いのはおしべで、丸いのはめしべの塊。図鑑にはふつう果実は
できないと書いてありますが、

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この表面にゴマ粒のような種がついて、胡麻団子のようになり、さらに
奥から綿毛が爆ぜて広がる様はとても面白いので見ていただきたいです。
ただ、普通の園芸家さんはそうなる前に、処分してしまわれますけどねぇ。



その先の花だんで咲いていたのは、イヌサフラン(コルチカム)ですね。
ヨーロッパや北アフリカ原産、ユリ科コルチカム属の球根植物。
葉のない秋に花が咲いて、花が咲いたことなんて忘れちゃう春先に葉が出て
くるタイプの植物。

210112_i_safuran1.jpg

検索すると'イヌサフラン 毒'って候補が上がる、要注意植物だそうです。

とても丈夫で何年も植えたままで花が咲くし、室内に置いておいた球根からでも
花が咲くほどだそうです。だから、植えたこと忘れてうっかりお口に…ってこと
あるみたいです。畑のそばには植えちゃダメですね。

210112_i_safuran2.jpg

以前、何も無いように見えた場所に雨上がりに幻のように花だけ咲くので
レインリリーというって覚えだんだけれど、どうやらレインリリーって呼ばれる
花が他にもたくさんあって、これはイヌサフランって呼んだ方が良いようです。



さて、その先のお花は? 園芸種かと思ったら、カントウヨメナでした。

210112_k_yomena1.jpg

ここのつぼみを拡大しますね。

はい、萼っぽいところがおわん型。ノコンギクだと、この時点でもう、綿毛の
用意がされているのが見えますからね。

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つぼみだとお花をひっくり返さなくていいので、お花も傷まなくっていいかも
です。

ノコンギクは茎から多数枝分かれしてお花がたくさん咲きますが、カントウ
ヨメナはあまり枝分かれせず、1本の茎にお花ひとつということが多いです。

210112_k_yomena3.jpg

まったく枝分かれしない!というわけではありません。念のため。

それでもね、こんなにまとまって咲いていたら、あれ?ノコンギク?って
思っちゃいますね。

もう一つのポイントは周りの環境。ノコンギクは乾いた所でも育つけれど、
カントウヨメナは湿ったところが好き。

210112_k_yomena4.jpg

ここは川の土手ですから、カントウヨメナが良く育つ環境。たくさん咲いても、
ああ、ここはお気に入りの場所なんだねってことで納得です。

されに土手を降りて川に面した斜面に進むと、さらに元気に咲いているのを
見ることができます。

210112_k_yomena5.jpg

こちら河原のカントウヨメナ。さらにいっそう元気です。中央の咲き終わった
お花。花びらが枯れても綿毛は現れません。タネにつく毛(冠毛)が無い わけ
じゃないけれど、 ものすごく短くて目立たないんです。

210112_k_yomena6.jpg

いつもお散歩している公園とか、隣町へ行く途中とか、隣町の公園とかでは
ここまでたくさん咲いているのは見られません。

さらに探して、こちらは土手の下の花だんからこぼれて咲いていたカントウ
ヨメナ。

210112_k_yomena7.jpg

素直な紫色の舌状花、真中の黄色い筒状花がちょっとぽってりしていて、
葉っぱに毛が少なくて、ちょっとつやがあるように見えるところ。
追加の特徴も載せておきます。

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やっぱりお気に入りの場所へ行かないとご機嫌に咲いているところは見られ
ないんだね。当たり前かぁ。カントウヨメナ、たっぷり堪能いたしました。
ありがとう。



もう一度、土手を上がってきますと、ノイバラの実が赤く熟していました。

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玄関のクリスマスの飾りに差しておいたら、小鳥が食べに来たくらい、
人気の実です。




ところで、この日、同じ土手で咲いていた白い野菊もありまして…。

210112_yuga_g1.jpg

それがこちらのユウガギク(柚香菊)。

素敵な名前ですよね。でも、そんなに柚子の香は感じません。

210112_yuga_g2.jpg

ちょうど映り込んでいるように、この花の実にも派手な綿毛は付きません。

こちら、また、土手の株。

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ユウガギクもカントウヨメナと同じキク科ヨメナ属。

お花の後はきれいさっぱり坊主頭。

210112_yuga_g4.jpg

ポンポンみたいなのも、アフロヘアみたいなのも、綿毛はほぼ無しです。

そして花の裏の萼っぽいところは、ちょっと反り返るのが特徴。

210112_yuga_g5.jpg

その外にも、カントウヨメナよりは夏から咲いていることが多いとか、
枝分かれしがちとか、葉っぱが浅く裂けて羽状になることが多いとか、
お花は白いことの方が多いとか、いろいろあります。優しい姿の野の菊
の花。お近づきになれてうれしいお花です。



帰り道の花だんで、さらにコンギクを撮りました。

210112_kongiku2.jpg

いやぁ、さすがの園芸種。このはっきりとした紫のお花を見てくださいよ。
主張が強いなぁ。

ヨメナ属の萼っぽいところを見ていただいたので、シオン属の萼っぽいところ
も見ていただこうかなと。

210112_kongiku3.jpg

やっぱりつぼみが見やすいですよね。

はい、こちらがコンギクの萼っぽいところ、図鑑には「総苞:そうぼう」と
書いてあります。

210112_kongiku4.jpg

見るべきはまずその細長さ。お椀じゃなくて筒っぽい。ふちに赤みがさすのも
ノコンギクや紺菊ではありがちな特徴です。シオン属全般ではなくても。
あとは、これ、ちょっと目立たないけれど、こちらの方がちょっとだけ毛深い
です。葉っぱもちょっとつや消しな感じ。

どうですかねぇ。野菊の見分けポイント。わかりますかねぇ。見分けられると
俄然、身近に感じて親しみがわくんじゃないかななんて思いますけど、いかが
でしょう。


過去にはもっと細かい記事も作っているんですよね。良かったら、暇つぶしに
ご覧になりますか?

2006/11/ 6付 「ノコンギクなど」
2006/11/ 7付 「カントウヨメナと?」
2006/11/ 9付 「ユウガギク」
2006/11/10付 「花だんの菊の花」

ああ、あの頃は余裕あったよなぁ(遠い目)。



次の記事は10/20にまたも見ちゃった月下美人の花。ということで短いけれど
特集します。良かったらまたお付き合いくださいませ。


posted by はもよう at 18:01| Comment(0) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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